車椅子で旅行に行こう!バリアフリーや楽しむためのポイントを紹介 - 糸柳グループ

2024.8.14 お役立ち情報 ピックアップ

車椅子で旅行に行こう!バリアフリーや楽しむためのポイントを紹介

車椅子で旅行に行こう!バリアフリーや楽しむためのポイントを紹介

車椅子で旅行するのはハードルが高いと感じている方もいるのではないでしょうか。車椅子で旅行をする場合は、公共交通機関や宿泊施設、観光したい施設などのバリアフリーに関する情報収集が欠かせません。しかし、事前準備をしっかりとすれば、車椅子だからと旅行を諦める必要はないどころかしっかりと楽しむことができます。

当記事では、車椅子旅行で気にかけたいバリアフリーや、車椅子旅行を楽しむためのポイントを解説します。車椅子を利用している家族や友人と一緒に旅行へ行きたいと考えている方は、ぜひお役立てください。

1.車椅子の方でも旅行は十分に楽しめる!

近年では、車椅子専用の駐車場やエレベーターなどバリアフリー対応になっている場所が増えているため、車椅子の方でも十分に旅行が楽しめます。

サービスエリアの飲食スペースでも椅子が除かれている席があり、車椅子の方もスムーズにテーブルを利用できます。また鉄道や空港などの公共交通機関では、事前に連絡すると乗り換え時のサポートを受けることも可能です。

車椅子での旅行では行ける場所に制限が多い気がしますが、実は色んな場所に行くことができます。目的地に行くまでの経路や利用しやすい施設の予約など事前に準備をすれば、よりスムーズに車椅子での旅行が楽しめます。

2.車椅子での旅行で気にかけたいバリアフリー

転倒や怪我のリスクを抑えるため、旅行先では通路の幅や段差に注意が必要です。

・廊下

車椅子の方と歩行者がスムーズに行き来するには、最低でも150cm以上の幅が望ましいです。車椅子の方が回転することを想定した場合には、180cm以上の幅が必要となります。宿泊施設を予約する場合は、施設の設備に加えて廊下の幅も気にかけましょう。

・テーブル間

テーブルとテーブルの間は180~200cm以上の幅があると、車椅子の方でも問題なく通行ができ転倒時にもすぐに助けられます。行きたい飲食店や施設のテーブル間の幅が狭いという場合は、店員やスタッフに一度相談するとよいでしょう。

なお、車椅子の旅行では通路の幅や段差だけではなく、以下のバリアフリーが備わっている施設を利用すると移動時の不安や不自由が少なくなります。

2-1.エレベーター

エレベーターが設置されていると、施設内の移動がスムーズです。気軽にフロア間を行き来できるため、階数が多い駅構内や広い商業施設でも移動がしやすくなります。エレベーターの中には、車椅子の方が転回せずに乗り降りできる入口と出口が前後に設置された利便性の高いものもあります。

2-2.各箇所の手すり

手すりがあると、歩行時や立ち座りの際に体を預けられるため、体にかかる負担と転倒のリスク軽減が可能です。場所によっては2段手すりになっているところもります。廊下や階段、トイレ、浴室などに設置されていると施設がより利用しやすくなるため、利用したい旅館やホテル・施設に手すりがあるか確認しておきましょう。

ただし、設置場所によっては手すりが原因で通路の幅が狭くなる場合があります。車椅子の方にとっては通行が困難な場所となるため、同時に通路の幅も確認することが大切です。

2-3.多目的トイレ

多目的トイレは、車椅子の方や高齢者、子ども連れの方など、どなたでも利用しやすい設備が整っているトイレです。出入り口が広くトイレ内は余裕を持ったスペースが確保されており、車椅子やベビーカーが転回しやすくなっています。手すりや便座に背もたれがついているトイレもあるため、立ち座りの際に体を安定させやすいのも特徴です。

2-4.スロープ

スロープは、段差や階段などの高低差がある部分を、緩やかな坂にしている設備です。段差の乗り越えや階段の上り下りが不要になるため、車椅子の方や足元に不安がある高齢者でも、体にかかる負担を軽減して通行しやすくなります。スムーズな通行をサポートできることから、商業施設や公共交通機関、図書館などの多くの方が集まる場所に設置されていることが多いです。

なお、スロープはコンパクトに折りたたんで持ち運べるタイプもあり、購入・レンタルが可能です。折りたたみタイプを活用すると、さまざまな場所で車椅子移動に役立てられるでしょう。

3.車椅子旅行を楽しむためのポイント

近年では、車椅子の方も楽しめる、バリアフリー対応の旅行プランを提案している旅行会社もあります。旅行先は日本国内だけでなく、ハワイやパリなどを数日かけてのんびりと満喫できる海外旅行にも対応しています。

バリアフリー対応の旅行プランでは、公共交通機関やホテル・温泉宿などの宿泊施設、観光先も、バリアフリーに配慮された場所が手配されています。そのため、行く先々でバリアフリーがあるか、車椅子に対応しているかといった不安を感じる必要がありません。車椅子の方が安心・安全に楽しめることを最優先に考慮されているため、気兼ねなく旅行を楽しめるでしょう。

個人で旅行に行く場合は3つのポイントを押さえると、旅行がスムーズに楽しめます。

3-1.車椅子が利用できるか事前に確認する

公共交通機関や宿泊施設、休憩予定のサービスエリアなどで車椅子の利用が可能か、事前に情報収集・確認しましょう。特に確認すべき場所を、下記で2つ紹介します。

・公共交通機関

車椅子で公共交通機関を利用する場合は、切符購入時に車椅子利用者であること、また車椅子利用者が同行することを従業員に伝えましょう。車椅子席のある車両を教えてもらえたり、介助サービスが受けられたりします。

・宿泊施設

バリアフリー対応となっている宿泊施設でも、すべての車椅子の方が不自由なく利用できるとは限りません。旅行予約サイトでは設備の情報が省略されているケースもあります。個室だけではなく施設全体にどのようなバリアフリー設備が整っているのか、予約前の確認が大切です。

糸柳:当館はバリアフリーデザインの旅館でございます。通路には段差はございません。

各お部屋まで段差なくお進みいただけます。段差があるところにはスロープを用意しております。詳しくはこちらをご覧くださいませ。

和穣苑:当館は完全なバリアフリーではございませんが、快適にお過ごしいただけますようスタッフもお手伝いさせていただき、必要な備品もそろえております。一度ご相談くださいませ。

ゆわ:車椅子での移動は可能です。ただし館内には階段、段差などがございます。スタッフがお手伝いいたしますので、お声掛けください。

3-2.予定は余裕を持って組む

旅行先の行き慣れない場所では、道に迷うことや設備利用方法が分からず思っていた以上に時間を要することもあります。想定外の事態でも慌てずに対応できるように、予定は時間に余裕を持って計画しましょう。

予定を詰めて上手く予定が進まなかったときは、楽しい旅行がストレスとなる可能性があります。予定は少し遅れても問題ないくらいの余裕感を持たせ、事前に旅行先のバリアフリーの状況を調べておくと、急がずゆったりスムーズに旅行が楽しめるでしょう。

3-3.自家用車かレンタカーを利用する

車椅子の方との個人旅行では、車椅子をそのまま載せられる自家用車やレンタカーを利用するのがおすすめです。福祉車両であればバスや電車などの公共交通機関を使用することなく、車でどこでも気軽に行けます。

レンタカー会社によっては、車椅子の方が運転できる車を取り扱っているケースもあります。レンタル料金は通常の車と同程度のものもあるため、色んなところに行きたい個人旅行にはぴったりです。

4.車椅子での旅行に持っていくとよい持ち物

旅行中には天候不良や体調不良など、何らかのトラブルが発生することがあります。ここでは、トラブルに対応するためのアイテムや、旅行をより快適にするためのアイテムを紹介します。

保険証のコピー 旅行先でケガをしたり体調不良になったりした場合に、病院での診療を受けるために必要です。
雨具 天候不良に対応できるように、車椅子使用者用の雨具を用意しましょう。カッパや傘の他に、傘スタンドといった車椅子に傘が設置できるものがあれば、車椅子の方がずっと傘を持つ手間が不要になります。
車椅子のバッテリーと充電器 電動車椅子を利用している場合は、充電切れに備えて予備のバッテリーと充電器も忘れずに用意しましょう。なお、バッテリーによっては飛行機内への持ち込みができないケースがあります。事前に製品情報を確認し、航空会社へ問い合わせて持ち込み可能か確認しましょう。
大人用オムツ 混雑や清掃によりトイレが一時的に使用できない場合に備えて、大人用オムツを持ち歩くとよいでしょう。また介助者用に使い捨てのビニール手袋もあると、衛生を保てます。
クッション クッションがあると長時間の移動で腰にかかる負担を軽減できます。車椅子専用のクッションであれば、車椅子にフィットしてズレ対策や体勢維持ができ快適に過ごせるでしょう。
ハンガーフック 宿泊先に備えつけてあるハンガーは車椅子の方にとっては高い位置にあり、手が届かず利用できない可能性があります。ハンガーフックがあると、車椅子の方の手が届く位置に荷物を掛けられるためおすすめです。折りたたみ式の製品であれば、楽に持ち運びできます。

まとめ

近年では多くの公共交通機関や施設がバリアフリーに対応しているため、車椅子の方でも十分に旅行が楽しめます。ただし、旅行をする際はエレベーターや多目的トイレ、スロープなどが完備されているか、施設の通路の幅が狭くないかといったバリアフリーの施設情報を調べる必要があります。

バリアフリーに対応した旅行プランも旅行会社で提案しているため、事前準備が面倒と感じる方はプランを利用するのがおすすめです。個人旅行では予想外のことが起こる可能性もあるため、予定に余裕を持って計画を立てましょう。

糸柳グループの旅館では完全なバリアフリーではない部分もございますが、快適にお過ごしいただけますようスタッフもお手伝いさせていただき、必要な備品もそろえております。お風呂用の車椅子も常備しているため、自慢の温泉もお楽しみいただけます。旅行を計画されている方は、ぜひご検討ください。

【お問い合わせはこちら】

糸柳:電話(055-262-3141)もしくは、メールアドレス(info@itoyanagi.co.jp)までご連絡ください。

和穣苑:電話(055-262-3181)もしくは、メールアドレス(info@wajoen.jp)までご連絡ください。

ゆわ:電話(055-263-2311)もしくは、メールアドレス(info@itoyanagi-yuwa.com)までご連絡ください。