おもてなしの裏側にある、心配りとチームの連携
旅館でお客様と最も近い距離で接する「サービス係」。その仕事は、笑顔でお迎えすることだけではありません。一人ひとりに合った接客、時間帯ごとの臨機応変な対応、チームで連携しながらの動きなど、目に見えない細やかな工夫にあふれています。
今回は、糸柳で働く宮下さんの1日に密着。旅館で働くスタッフのリアルな日常とおもてなしの舞台裏をご紹介します。
館内に入り、制服に着替えて心も切り替えます。その日の予約状況やお客様の情報に目を通し、万全の状態で仕事に備えます。
当日の動きをチームで共有し、分担を明確にします。「今日はどういうお客様がいらっしゃるか」「注意点はあるか」など、情報共有が欠かせません。
お迎えの準備として、ロビーや客室の最終確認を行います。備品やお茶セット、装花などに不備がないか一つひとつ丁寧にチェック。お客様が最初に感じる印象を整えます。
ご到着されたお客様をロビーでお迎えし、お部屋までのご案内を担当します。笑顔と落ち着いた案内で、旅の始まりを演出します。
お部屋での夕食、または会場での会席料理の準備に取りかかります。メニューごとの配置、進行の確認など、チームで連携しながら支度を整えていきます。
いよいよ接客の本番。料理の配膳や料理説明、ドリンクのご注文対応など、お客様のペースに寄り添いながら丁寧に接客を行います。
食事が終わったお部屋の後片付けを行い、次の日に向けた備品の準備を進めます。何気ないこの時間も、次のお客様への大切な準備です。
チームでその日の振り返りを行い、共有事項を確認して退勤。今日の学びや気づきを、次の接客へと活かしていきます。
「“ありがとう”“また来ますね”という言葉をいただけたときに、大きなやりがいを感じます。」
お客様にとって、旅館の滞在はほんの数日。でもその時間を最高のものにするために、サービス係としてできることはたくさんあると宮下さんは語ります。表情や雰囲気から感じ取る気配り、お料理のタイミング、会話の距離感——すべてが“心をくみ取る力”につながっています。
細やかな気配りと仲間との連携で、お客様の滞在を支えるサービス係。華やかに見える旅館の現場ですが、その裏側には「日々の積み重ね」と「誰かのために動く心」があります。
そんな現場に触れてみたい方、チームで動くことが好きな方、誰かの笑顔にやりがいを感じたい方にとって、きっとこの仕事はぴったりです。
宮下さんのように、お客様の笑顔のために働く日々には、やりがいや感動があります。
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