日本にはさまざまな温泉があり、地域によって異なる泉質や風情を味わえるのが魅力の1つです。温泉の楽しみ方はいくつかありますが、たとえば温泉地ごとの泉質の特徴や魅力を把握することでも、温泉への理解を深め温泉をより楽しむことができます。温泉旅行を計画している方の中には、「もっと温泉を楽しむ方法が知りたい」という方もいるでしょう。
当記事では、景色・貸切露天風呂・入浴時間・飲泉といった温泉の楽しみ方を紹介します。温泉が好きな方や、旅行で温泉に行く予定がある方はぜひ参考にしてください。
温泉とは、地中から湧き出る際の温度が25℃以上の温水や、定められた物質を規定量以上含んだ水や水蒸気・ガスのことを指します。
日本は世界有数の温泉大国のため、温泉に入ることを目的に旅行を計画する方も多いでしょう。地域によって異なる泉質や風情を味わえる日本の温泉は、日本人だけではなく海外の旅行客からも多くの人気を集めています。温泉にはさまざまな魅力があり、温泉の楽しみ方を知るともっと堪能できるでしょう。
以下では、温泉を存分に楽しむための方法を、5つ紹介します。
日本には数多くの温泉が存在しており、温泉地によって泉質が異なります。泉質ごとの特徴や魅力を知ると、温泉をより深く楽しめるでしょう。
温泉の中でも、特に治療を目的として利用される温泉を「療養泉」といい、源泉から採取する際の温度や含まれる物質の量によって以下の10種類に分類されています。
【療養泉の泉質分類】
たとえば単純温泉は、ガス性を除いた溶存物質の量が1,000mg/kg未満の温泉です。pH8.5以上の単純温泉はアルカリ性単純温泉と呼ばれます。肌への刺激が少ないため、泉質を原因とした肌トラブルが起こりにくいことが特徴です。
また塩化物泉は、ガス性を除いた溶存物質の量が1,000mg/kg以上で、塩化物イオンを多く含む温泉を指します。お肌の乾燥が気になる方におすすめの泉質です。
温泉に含まれる物質の量や種類によっては、複数の泉質に該当する場合もあります。泉質の違いを知ると、目的や適応症に合わせて温泉を探す楽しみ方もできるでしょう。
糸柳グループの泉質は、肌がすべすべになり美人・美肌の湯とも言われるアルカリ性単純温泉。お肌の角質を落とすクレンジング効果があるともいわれています。豊富な源泉を大浴場や貸切風呂、嵐の湯などでお楽しみください。
泉質別の効果や効能については、下記の記事で詳しく解説しています。
温泉に行ったら、時間を変えて何度か入浴するのもおすすめです。温泉につかりながら朝日や夕焼け、夜の星空などを眺めると、見える風景は同じでも時間帯によって異なる雰囲気を楽しめます。
朝の入浴は寝起きの頭をすっきりさせるメリット、夜の入浴は睡眠の質を高めるメリットも期待できます。ぜひ異なる時間帯に入浴して、違いを楽しんでください。
露天風呂にゆったりとつかりながら、景色を楽しめることも温泉の魅力です。入浴しながら鳥の鳴き声や川の流れる音に耳を澄まし、自然の景色を眺めることは、普段の生活スタイルではできない露天風呂ならではの楽しみ方です。開放感のある場所で全身で自然を感じながら温泉につかると、心身ともにリフレッシュできるでしょう。
露天風呂からの景色は季節によって異なるため、違う季節に訪れると印象が大きく変わります。春の美しい花々や初夏の鮮やかな新緑、紅葉で色づく山々、冬の一面の銀世界など、季節ごとのさまざまな景色を楽しめます。
貸切露天風呂は大浴場に比べるとコンパクトではあるものの、プライベートな空間を確保できることが魅力です。人目を気にしなくていいため、夫婦や恋人との旅行、小さな子どもがいる場合などに利用すると、落ち着いてくつろげるでしょう。
貸切露天風呂は一般的に予約制が多く、利用可能時間が決められています。希望の時間帯に利用できるよう、早めに予約することをおすすめします。
糸柳の貸切風呂は、体の不自由な方にも楽しんでもらえるよう、バリアフリーになっています。一般的なサイズの貸切風呂と大貸切風呂の2種類あるため、ぜひご利用ください。吹き抜けの天井が特徴的な大貸切風呂は開放感のある造りで十分な広さがあり、小グループでの女子旅や家族旅行でもゆったりと入れます。
温泉はつかるだけではなく、飲むこともできます。温泉を飲むことを「飲泉」と言い、日本以外の国々でも、医学的な効果を期待して古くから行われていました。
ただし、温泉をむやみに飲むことは避けてください。特定の病気や症状がある場合や、服用中の薬によっては、飲泉が適さないケースもあります。
温泉成分を体内に直接取り込む飲泉は、予想以上の影響を体に与える可能性があるため注意が必要です。飲泉用として保健所の許可を得ていることを確認し、飲泉場に記載された飲用量や方法を必ず守りましょう。
温泉に入るときは、他の宿泊客も快適な時間を過ごせるよう、マナーを守って入浴することが大切です。温泉の基本マナーとして「タオルや髪が湯船につからないよう配慮する」「大声での会話は控える」「体の水滴をふき取って脱衣所に上がる」などが挙げられます。
また、温泉を安全に利用するには、いくつかの注意点があります。温泉を思う存分楽しむために、以下の注意点に気をつけて利用しましょう。
入浴前の飲酒は、体に大きな負担がかかるため避けてください。特に大量に飲酒した状態での入浴は非常に危険です。温泉で体が温まると血行がよくなる一方で、肝臓に送られる血液量は減少します。そのため、アルコールの分解速度が落ち、酔いが覚めにくくなってしまいます。
また、温泉成分によって足元が滑ることもあるため注意が必要です。酔った状態で入浴すると、より転倒の危険性が高まるでしょう。
飲酒と入浴は、どちらも血管を拡張させて血圧の低下を招きます。最悪の場合、脳に送られる血液が不足し脳貧血で倒れることも。温泉を安全に楽しむため、飲酒後の入浴は控えましょう。
温泉に入る前に、水分補給を行うことが大切です。入浴中は、汗によって体の水分が失われます。1回の入浴で約500mlの汗をかくと言われており、脱水状態になると血液の流れが悪くなるため血栓症のリスクが高まります。そのため、入浴前ののどの乾きを感じる前にコップ1杯程度の水分を摂取してください。
水分が体内に吸収される時間を考慮し、入浴する15~30分前に水分を取ることがおすすめです。
かけ湯をせずに湯船につかると、急な温度変化により血圧の急上昇を引き起こします。脳出血につながる危険性もあるため、心臓に遠い手足から順番にかけ湯をし、体を温めてから入浴することが重要です。
また、かけ湯は温泉や銭湯などといった共同浴場でお湯を汚さないための、マナーの1つでもあります。温泉に入る前にかけ湯でしっかりと体の汚れを落とし、温泉の温度に体をならしてから入浴しましょう。
一般的に、温泉から上がる際はシャワーなどで体を洗い流す必要はありません。肌についた温泉成分が取れてしまうため、温泉から上がった後は洗い流さずに体についた水分を軽くふき取りましょう。
ただし、敏感肌の方や、酸性泉や硫化水素泉のような刺激の強い温泉に入る場合は、温泉の成分によって皮膚に刺激を感じる可能性があるので洗い流すことをおすすめします。
ここからは、温泉に行くときに一緒に楽しみたいことを3つ紹介します。
・食事
温泉旅行に行くなら、おいしい食事は外せません。季節ごとの旬の食材やご当地ならではの自然の恵みを存分に味わいましょう。
温泉旅館で食べる豪華な料理はもちろん、温泉街であれば食べ歩きも楽しめます。蒸したての温泉まんじゅうや濃厚な味わいのソフトクリーム、昔ながらの手作り団子など、歩きながら名物グルメを味わうのも魅力的です。
・観光
周辺の人気観光スポットを回るのもおすすめです。大自然の絶景を見たり、浴衣で風情のある街並みを散策したりと、旅行先によってさまざまな観光プランを立てて楽しめます。
観光で疲れたら、旅館の温泉で疲れを癒しましょう。
・ご当地の体験
海に近ければマリンスポーツ、温泉街であれば温泉卵作りや野菜・お肉の蒸し料理体験ができることも、旅行の醍醐味と言えるでしょう。
日本には多くの温泉地があり、それぞれの泉質の特徴や魅力を知ることでさらに楽しむことができます。温泉の楽しみ方は人それぞれ違いますが、異なる入浴時間に入ったり貸切露天風呂を利用したりして楽しむ方法もあります。温泉を楽しむときは、入浴前の飲酒を避け、しっかりと水分補給をすることが大切です。
創業から140年以上の歴史をもつ、山梨県石和温泉唯一の老舗旅館「糸柳グループ」では、美人・美肌の湯とも呼ばれる良質な温泉を楽しむことができます。日頃の疲れを温泉・旅館で癒やしたいという方や、天然温泉の大浴場や貸切風呂を楽しみたいという方は、ぜひ「糸柳」ご利用ください。
糸柳グループの温泉についての詳細はこちらhttps://itoyanagi-group.com/service/hotspring/