山梨県は、雄大な自然と豊かな伝統が育んださまざまな名産品やお土産が揃う地域です。日本一の栽培面積を誇るももをはじめ、ぶどう、さくらんぼ、柿などの新鮮な果物、そして「梨北米コシヒカリ」のような高品質な米など、山梨の農産物はどれも名水に恵まれた地で育っています。また、B級グルメとして愛されるほうとうなど、地域ならではの味わいも山梨の魅力です。
当記事では、山梨県を代表するお土産を紹介します。心温まる手作り菓子や名品などを、旅の思い出を形にして持ち帰りましょう。
雄大な自然に囲まれた山梨県には、さまざまな名産品やご当地グルメがあります。
山梨県の農産物の中でも代表的なのはももで、栽培面積・収穫量ともに日本一です。ほかにも、ぶどうやさくらんぼ、柿、トマトやキュウリなど、名水が育んだ果物や野菜が豊富に栽培・収穫されています。山梨県はお米も特産品の1つであり、県北西部の「梨北米コシヒカリ」は、日本穀物検査協会主催の食味ランキングで最高評価を通算10回獲得しました。
山梨県は、気軽に楽しめるB級グルメも魅力です。ほうとうや甲府鳥もつ煮、おつけだんごなど、地元で親しまれてきたさまざまなグルメを、県内のお店で味わえます。お土産として帰ってからも楽しめる、ワインや地ビール、ハム、甘味なども人気です。
また、革を使った伝統工芸品など、手元に残るお土産も人気があります。富士山をモチーフにした多彩なお土産に出会えるのも魅力で、お土産をプレゼントする相手との話題としても活躍します。
山梨県に旅行で来た際には、山梨ならではのお土産を買って帰るのがおすすめです。しかし、山梨県には多種多様な名産品があるので、何をお土産に選べばよいか迷う方も多いのではないでしょうか。
ここでは、山梨でしか買えないおすすめのお土産を8つご紹介します。目でも楽しめるお菓子から本格派なグルメまで揃っているので、ぜひお土産選びの参考にしてください。
甲州カステラは槌やの看板商品である自家製カステラで、味はプレーン・黒糖・抹茶・和三盆の4種類。優しい色合いも魅力です。昭和30年に、大女将が嫁いできた際に持ってきた祝いの菓子が原点となっており、喜びを象徴するお菓子として愛されています。
甲州カステラは、糸柳の1階奥にある自社工房のカステラ屋「槌や」で販売されています。
ほかにも槌やでは、シュークリームやチーズズコット、もちパイなどさまざまなスイーツを手作りしています。下記のInstagramでも紹介しているので、ぜひ一度覗いてみてください。
住所:山梨県笛吹市石和町駅前13-8 糸柳館内
営業時間:9時~18時
定休日第一火曜日
詳しくはこちらの記事でも紹介しています
桔梗屋の桔梗信玄餅は、全国的にも知名度が高い山梨銘菓の1つです。風呂敷に包まれた小さな容器にきなこをまぶしたお餅が入っており、上からとろっとした黒みつをかけて食べます。昭和に発売されて以降、可愛らしい包装や、付属の黒みつを自分でかけて食べるというユニークさが話題となり、ロングセラー商品となりました。
「ふるさとの味」をコンセプトに手作りされた桔梗信玄餅は、添加物が一切使用されておらず、素朴で品のある味わいです。きなこの香りと黒みつのコク、お餅の甘さが絶妙に絡み合う、飽きのこない味が人気の理由の1つとなっています。
ワイン産地として知られる山梨県では、豊かな自然環境を生かした酒造りも古くから行われてきました。金精軒の大吟醸粕てらは、山梨県で造られる吟醸酒の酒粕を使ったカステラです。
大吟醸粕てらは卵白だけで焼き上げられており、一般的なカステラのイメージとは異なる真っ白な見た目をしています。卵黄を使わないことで大吟醸酒のフルーティーな香りがしっかりと感じられ、口当たりもしっとりふわふわに仕上がっているのが大きな特徴です。
大吟醸粕てらは日本酒の香りが閉じ込められているので大人向きとも言えますが、焼き上げる際にアルコール分は飛んでいるため、子供でも安心して食べられます。
くろ玉は、江戸時代から続く老舗の菓子屋が作る、山梨県の代表的な銘菓の1つ。黒くて丸い、インパクトと上品さを併せ持つ見た目が特徴的で、日持ちも長めなので手土産に向いています。
くろ玉は丸い「あんこ玉」に羊羹をかけた和菓子です。あんこ玉は青えんどう豆で作られており、豆の食感と風味の豊かさ、優しい味わいが魅力となっています。あんこ玉をコクがある黒糖羊羹で包むことによって、艶やかな黒色の球体に仕上がっています。
美しい見た目なので機械で作られていると思われがちですが、くろ玉の製造工程のほとんどは手作業。シンプルに見えて難易度が高く、職人の目と熟練の腕によって一つひとつ丁寧に作られています。
フジヤマクッキーはその名の通り、富士山をモチーフにしたクッキーです。富士山の麓にある「FUJIYAMA COOKIE」で丁寧に焼き上げられたフジヤマクッキーは、丸みのある可愛らしい富士山の形をしています。
定番のフレーバーはバニラ・紅茶・ストロベリー・抹茶・ショコラの5種類で、それぞれにプレーン・トッピングあり・ホワイトチョコがけが用意されておりバラエティ豊か。見た目の可愛さも相まって、どの色・味から食べようかという楽しさもある人気のお土産です。
フジヤマクッキーには国産小麦粉などの厳選素材が使われており、口の中でほろほろとほどける絶妙な焼き加減も魅力の1つとなっています。
山梨土産では甲州ワインも人気です。甲州ワインとは、日本古来のぶどう品種である甲州ぶどうから造られたワインを指します。
甲州ワインは白ワインの一種で、辛口タイプが主流です。しかし、醸造法によってやや辛口や甘口、スパークリングなどさまざまなタイプがあり、好みに合わせて選べる点も魅力と言えます。以前は香りに乏しいという評判もあった甲州ワインですが、2000年代以降には香り成分に関するさまざまな課題を解決し、芳醇な香りを楽しめるものが一般化しています。
甲州ワインの香りには柑橘系のニュアンスがあり、日本人の好みに合いやすいのが特徴です。最近では日本国内だけではなく海外でも注目されつつあるワインなので、お酒好きの方へのギフトに選んでみてはいかがでしょうか。
山梨県を代表する郷土料理・ほうとうは、山梨県内のお店で味わうのはもちろん、お土産としても高い人気があります。ほうとうは、平打ち麵をかぼちゃやきのこ、季節の野菜といったたっぷりの具材と一緒に煮込んだ味噌仕立ての鍋料理です。
ほうとうのお土産として特に人気なのは生麺のタイプで、自分で好みの具材を入れて煮込みます。自宅にいながら、できたての本格的なほうとうを楽しめるのが魅力です。
ただし、生めんタイプのほうとうは自分で調理する分、食べるのに手間がかかります。ほうとうをもっと手軽に味わいたい方や料理に慣れていない方は、具材も入ったインスタントタイプを選ぶとよいでしょう。
高級感のあるあわびの煮貝は、ちょっと贅沢な旅のお土産として人気です。海に面していない山梨県で、あわびの煮貝が名産品になった理由には諸説あります。一説には、隣県で獲れたあわびを醬油の樽に浸けて運んだところ、山梨県に着く頃には醤油がちょうどよく染みた珍味になったことから生まれたと言われています。
あわびの煮貝は、魚介のうま味や香り、しっかりとした食べ応えが人気です。食べやすい薄さにスライスするのが一般的で、おつまみやおかずとして楽しむほか、カルパッチョなどにアレンジして味わう方もいます。日本酒やビール、ワインとも相性がよく、お酒好きの方にもおすすめのお土産です。
山梨県には、味わい深い農産物や心に残る伝統工芸品、ユニークなご当地グルメなど、選りすぐりのお土産が豊富に揃っています。特に「桔梗信玄餅」や「フジヤマクッキー」といった、見た目にも楽しめる人気の和菓子や洋菓子は、贈り物としても喜ばれる逸品です。さらに、甲州ワインやあわびの煮貝など、贅沢な味わいを楽しめるものもあり、大切な人へのギフトとしてもおすすめです。
山梨の旅館「糸柳」では、槌やの甲州カステラを販売しています。山梨でしか味わえない自家製カステラをぜひご賞味ください。
「かすてら 槌や」
住所:山梨県笛吹市石和町駅前13-8 糸柳館内
営業時間:9時~18時
定休日:第一火曜日
公式ホームページ