10月3日、糸柳グループの「石和名湯館 糸柳」にて、ルミエールワイナリーとの特別企画「スペシャルワインツアー&メーカーズディナー」を開催しました。
今回は、スペシャルワインツアーとメーカーズディナーを組み込んだ特別宿泊プランとして販売し、ご予約いただいた糸柳のご宿泊者様にご参加いただきました。
昼はルミエールワイナリーを訪れ、ぶどう畑や醸造施設を巡るスペシャルワインツアーへ。
夜は石和名湯館 糸柳に戻り、ルミエールのワインと糸柳の料理を組み合わせたメーカーズディナーをお楽しみいただきました。

ワインが生まれる場所を実際に訪ね、その歴史や造り手の想いを知り、最後は料理とともに味わう。
山梨のワインと食の魅力を、宿泊を通して一日ゆっくりと体験していただく特別な企画となりました。

今回のツアーをご案内いただいたのは、ルミエールワイナリー 代表取締役社長の木田茂樹様。
まずはワイナリーのぶどう畑を巡りました。

メルローの畑では、ルミエールワイナリーや勝沼、山梨のワイン造りの歴史について。
甲州の畑では、山梨を代表するぶどう品種や、甲州、マスカット・ベーリーAが持つ魅力や可能性について。

カベルネの畑では、ぶどうの接ぎ木や、世界のぶどう畑に大きな被害をもたらしたフィロキセラについてなど、それぞれの畑を歩きながら木田社長に詳しくお話しいただきました。
一杯のワインが生まれる背景にある、山梨の土地、ぶどうの品種、歴史、そして栽培の知恵。
実際のぶどう畑を目の前にしながら、その一つひとつに触れていきます。

畑を巡った後は、醸造棟を見学しました。
実際に使用されている設備を見ながら、収穫されたぶどうがどのような工程を経てワインへと変わっていくのかを教えていただきました。

さらにツアーは、ルミエールワイナリーの歴史を象徴する「旧地下発酵槽」へと続きます。

明治34年(1901年)に造られた、ルミエールの地下発酵槽。
10基の石造りの発酵槽が並び、120年以上の時を経た現在もワイン造りに使用されています。
1998年には国の登録有形文化財、2018年には日本遺産「葡萄畑が織りなす風景」の構成文化財に認定されました。

この歴史ある石蔵で造られているのが「石蔵和飲」です。
石造りの発酵槽の中に竹製の簀子(すのこ)を設置し、ぶどうを房ごと仕込む独自の製法が現在まで受け継がれています。

そして今回のツアーでは、ワイン造りの時期ならではの光景にも出会うことができました。
訪れた10月3日は、ちょうど石蔵からワインと簀子が取り出されたばかり。

周囲にはワインを思わせる香りが漂い、すぐ近くには実際に使用された簀子が置かれていました。
ぶどうとワインによって深く色づいた簀子の姿からも、この歴史ある石蔵が単に保存されているのではなく、今も実際のワイン造りの場として受け継がれていることを感じることができました。

石蔵に続いて見学したのは地下セラーです。
昭和36年(1961年)に建造されたコンクリートタンクは、現在、通路側の壁面を取り除き、ワインを保管するセラーとして活用されています。

歴史ある施設や設備を大切に残しながら、現在のワイン造りへとつないでいる様子も見ることができました。
ツアーの最後には、「甲州スパークリング」「マスカット・ベーリーA」「ミルズ」の3種類をテイスティング。

ぶどう畑から醸造棟、石蔵、地下セラーまでを巡った後に味わうワインは、その背景にある土地や歴史、造り手の想いまで感じられる特別な一杯となりました。
スペシャルワインツアーを終えた後は、石和名湯館 糸柳へ戻り、木田社長をお招きして「ルミエール メーカーズディナー」を開催しました。

この日のために、糸柳・武井料理長がルミエールのワインとの組み合わせを考えたスペシャルメニューをご用意。
季節の食材や山梨の食材を取り入れた料理とともに、6種類のルミエールワインをお楽しみいただきました。

料理が運ばれるたびに武井料理長が料理についてご説明し、木田社長からはワインの特徴をはじめ、造り手としての想いやこだわりを直接お話しいただきました。

この日の料理には、「きのこと富士の介のスープ」「真鯛のポアレ ノイリークリームソース」「富士山麓牛と合鴨ロース 彩り野菜」など、武井料理長による特別なメニューが並びました。
ワインは、「スパークリング デラウェア 2022」「甲州シュールリー 2024」「プレステージクラス オランジェ 2025」「和ら㐂(やわらき)樽熟成 赤 2019」など、それぞれの料理に合わせたルミエールのワインをご用意。

和食とワインを一緒に味わうことで生まれる香りや味わいの変化を感じながら、料理とワインのマリアージュをお楽しみいただきました。
また今回は、昼間に飲んだワインを夜に楽しむだけではありません。
実際にぶどう畑を歩き、ワイン造りの歴史を知り、醸造の現場を見て、造り手である木田社長のお話を聞いたうえで、その夜に糸柳の料理とともにワインを味わう。
「知る」ことから「味わう」ことまでがつながった一日だからこそ、山梨ワインをより深く楽しんでいただける機会になったのではないかと思います。

糸柳グループでは、宿での滞在だけではなく、山梨の食やワイン、文化、そしてそれを支える造り手の皆様の魅力も、お客様にお伝えしていきたいと考えています。
ご参加いただきました皆様、そして今回のイベントにご協力いただきましたルミエールワイナリーの皆様、誠にありがとうございました。
